このレビューはネタバレを含みます▼
キャラが魅力的で面白かった。400ページ近くありますが、あっという間に読んでしまいました。前国王の寵妃であったヒロインですが、白い結婚な上に、前国王と正妃には妹のように可愛がられていました。ヒロイン18歳の時にその二人が亡くなり、前国王の弟であるヒーローが16歳で国王となります。可愛がってくれた二人への恩返しの為に、ヒロインはヒーローの臣下となり、尽くすことを誓います。ヒロインは賢く聡明で働き者で好感が持てる。ヒーローも年下らしく可愛いところもありますが、国王としての威厳も力もあり、少々強引で腹黒なところも魅力的。紹介文では恋心を隠し求婚、とありましたが、ヒロインに求婚した時にはヒーローに恋心はなく、求婚したのは王妃としての力がヒロインにあるからという甘さ皆無な理由からでした。ヒロインもまた忠誠心はあるけど恋心はなく、一度結婚した身であること身分や年齢など総合的に考え、自分に王妃は務まらないと断り、ヒーローの為にもっと王妃にふさわしい令嬢がいるはずだと懸命に探し始めます。過程でヒロインに恋して、恋心ゆえにもヒロインを王妃にしたいヒーローと、それを拒絶しつつも迷い始めるヒロインのやり取りが可愛いしドキドキニヤニヤしちゃいます。二人を見守りつつも茶々を入れる護衛騎士のレイバンもいい味出してて大好き。まだ二人の勝負はついていない状態で終わってしまったのが残念。ヒロインが完全に落ち、結婚して王妃となるところまで読みたかったなぁ。
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