さくちゃんとのぞみくん
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さくちゃんとのぞみくん

KUJIRA

思春期の様子がいい

ネタバレ
2018年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 心と体の変化の思春期の様子が伝わってきてすごく良かったです。こりゃ絶対希を好きになる。有川にからかわれている時に助けられたのはひとつのきっかけで、希の行動をみたり、何気ない希の言葉から得たもので朔が親と向き合い成長する。いい影響をもらえる人は一緒にいて心地いいし、好きになっちゃうだろうな。すごくいい2人だなーって見守れます。

希も朔も最初から息があってたし、中学生になって好きな人の席にそっと座ってみるとか思春期まっただ中。希に「座ってたのが小野寺でよかった」とまで言われ、そのうち自然とアイコンタクトをとるなんて2人は両思いということになんの疑いもなかったです。

でも、朔が希に告白をしようとして振られるところから始まるので、回想シーンが入るほど、2人の息があっているところをみてなんで付き合えないんだろう?ってそれが気になって、何かあるなって謎解きみたいに読みました。

最終的には希の行動にとても納得。1巻では希のことがわかりにくいけど、2巻中盤あたりから、「それって朔が好きってことよ。気づいて〜」と希にエール。

ハッピーエンドでよかったな〜。

皆さんのレビューをみて最後がものたりないって意見が多かったから逆に最後が気になったけど…なるほどね〜。展開としては満足だけど、欲をいえば2人の最高の笑顔が見たかった。

未来のことを考えてしまうと…遠距離はいいんです。この2人は戦友で同じ痛みを抱えた同士で、互いにいい影響を与えつつ成長できる。この2人はきっと大丈夫。という気持ちが半分。そうだと信じたい気持ちが半分。

長く付き合っていくなら親が原因で一回は揉めるだろうなって心配になるラストでもある。希も一歩踏み出したとは言え、親の立場から見れば根本的なことは解決してないんじゃないかなと。大学生になってこれからだよね。でも、お互い親のことは相手が誰であろうと乗り越えないといけない壁だから、この2人で乗り越えてほしい。
さくちゃんとのぞみくん、がんばれ〜!
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