門限8時の恋人
」のレビュー

門限8時の恋人

じゃのめ

両想いの先にあるもの

ネタバレ
2018年12月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さん。とても素敵な二人で引き込まれました。すごく好き。他作品も読んでみたいです。

彼氏からつまらないし重いと言われ三股かけられ捨てられたアパレル店長の平。傷心のところ告られたのが、年下のイケメン糸衣。

ところが糸衣の行動はおかしな事ばかり。遊び慣れた風でぎこちなく何より8時に帰宅する。戸惑いながらも糸衣の素の姿を知りたいと思ってるうちに未成年だと知る。

平さんがとても素敵な大人だった。未成年と知ってからは「好きになれる付き合い」の為健全なデートを重ねる。糸衣の気持ちを救い上げ、自分の失恋や学生時代のカムアウトの痛手を重ねて糸衣を思いやる事の出来る優しい大人の男性。反面、好き合った先を知らず臆病な葛藤もあり。甘えさせたいし甘えたいと言える素直な人。

糸衣くんも8時帰宅では友達関係も支障があっただろうに、家族想いの優しい子。それまでの彼氏とは平さんは違い一番大人だと気付ける子で。

本気になった先を知らない寂しん坊の二人がゆっくり「好き」になっていく過程と、好きの先にある物を掴めた展開がとても素晴らしかった。年の差でまだ未来のある若い糸衣くんとこれから先も色々ありそうだけど頑張れそうな二人の素敵な話でした。初恋が永久機関っていいわ( *´艸`)

番外編が分冊7巻にあります。もっと二人の先の話も知りたいです。
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