溺愛カタルシス 【電子限定特典付き】
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溺愛カタルシス 【電子限定特典付き】

ヒサオ

体を重ねたあとの両片思いがいい

ネタバレ
2018年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 殺伐系より溺愛系の方が好みなので、作家さんは知らない方でしたが読んでみました。嫌がらせのつもりが攻めを煽ってしまって行為に及び、ずっと受けを好きだった攻めの愛情を次第に自覚していきます。
受けが自分も相手を好きだと自覚するものの、相手は兄の親友。ずっと人生の全てだった兄から軽蔑されたくない、と葛藤して諦めようとする姿には思わず泣いてしまいました。

最後まで攻めが受けを愛していて、途中からはお互いに好きなのにどこか素直になれない。もどかしさから一転、ラストははっきりと「好き」を主張して結ばれます。

ただ、①受けにとって兄がどれほど大切な存在であるのか・その理由②攻めは受けのどこに惚れ込んだのか・受けとは異なる家庭環境の2点について、もっと掘り下げてわかりやすくして欲しかったと思います。
想像はできますが、感情移入できないまま濡れ場が重なるので、ストーリーを楽しめばいいのかエロを楽しめばいいのかどっちつかずな感じはしました。

絵は綺麗で表情が丁寧に描かれているところはとてもよかったです!見ていられないほど落ち込むシーンはありませんが切ない気持ちにもさせられ、私は好きな作品になりました。
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