はかなげ。
」のレビュー

はかなげ。

鹿乃しうこ

スピンオフ&続編いっぱい___※2巻追記

ネタバレ
2018年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ○○気シリーズが大好きなので、こちらは好きな人たちをたっぷり読めて大満足。

『大本気』で迅に執着する心臓に爆弾を抱えた闇持ちワガママ坊っちゃんだった游馬が、世話係の篠田の愛情に応える姿はめちゃくちゃ可愛かった。少しツンデレでカリスマ性のある人たらしな感じも魅力的。

爽兵のイケメンな実弟の登場は新たなスピンオフを窺わせ、跡取り問題などで爽兵&迅が振り回されそうで心配になる。


数日前から読み放題で読めていたけれど、突然、19日までの期間限定になってしまい残念。結局、また読みたくて購入してしまった。



*2巻読了*

篠田の游馬愛と游馬の篠田愛が炸裂した2巻だった。

10年前に心臓移植した游馬は自分の死後、篠田が不利益を被らないよう弁護士に遺言を依頼したり、腫れ物扱いされて見放されていると思っていた父親との対話を試みたり、自分の死をただ静かに受け入れていたころとは全く変わっていて、作者さんが言われていたとおり、悲しい展開になっていなくて心底ホッとした。


1巻と同様にシリーズの登場人物がたくさん出てきて物語を盛り上げてくれたのも楽しい。

『大本気』の爽兵と迅より先に篠田と游馬の方が関係が進みそうでビックリ。聡い游馬はやっぱり抜け目がない。

『アブナゲ』の黒田と赤石は相変わらずのギャグ要員で、常識人っぽく見えていた赤石が一番変態だったのは笑えるし、腐女子の妹とのその後を考えると心配と笑いが込み上げてくる。
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