このレビューはネタバレを含みます▼
まさにソーニャ。ストーリーは終始ほの暗く、登場人物もみなソーニャらしく歪みまくってました。ヒーローのヒロインへの想いは一途ととっていいのか、度を越えた執着ととっていいのか。ヒロイン以外は虫ケラ以下の扱いで、ヒーロー怖すぎる。けれど狂っている父親や兄、憎悪を向けてくる異母姉から、ヒロインを守り、あの城から救い出したことを思えば、ヒーローの行いも良かったのだろうと思う。けれど、単純にそう思えないほど、ヒーロー悪人です。徐々に心も体もヒーローなしではいられなくしていき、自分にはヒーローだけだと思わせていく、その全てが、ヒーローの手の内なのが恐ろしい。ヒロインが純粋で、ヒーローの黒さに気づかず、ただヒーローを愛しているだけなのがまだ救いです。ソーニャ好きですが、近親相かんや薬物、殺人などが頻繁に出てくるストーリーなので、あまり気持ちの良いものではないですね。でもお話としてはよく出来ていて面白かったです。☆一つ減らしたのは、この話の中で唯一まともだったヒロインの従兄弟のアイアスがちょっと可哀想過ぎて‥
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