このレビューはネタバレを含みます▼
条件が合っただけの契約結婚。しかも御曹司でもなく、女性に慣れてるわけでもなく、どちらかと言うと苦手で消極的。サラリーマンの普通の男女が条件が合っただけの契約結婚が果たして成立するのか、興味津々でした。
沙也は建設会社の派遣社員で、結婚詐欺に遭った上に、今住んでいるアパートも立ち退きを迫られている。そんな時に結婚に伴う会社の福利厚生を受けたいという、冴えない現場監督の藤木さんの言葉に飛び付き詰め寄り、半ば強引に契約結婚を成立させ、藤木宅へ転がり込みます。もちろん一人では広すぎるリビングに部屋がいくつもあり…なんてことはなく、ワンルームマンションで、藤木さんのプライベートルームに布団を敷いて寝ることに。沙也の図々しさ炸裂でそのまま同居が始まります。好きでもない相手と四六時中一緒にいれば、お互いに細かいことまで気になり始め、イライラしたりするけれど、沙也を偉いと思うのは、相手は自分の鏡と思うこと。自分の態度が相手の態度に出ているのだとしたら、自分が優しくすれば相手も優しくなる。職場でも相手が大変だと分かれば労う気になり、庇うような気持ちになる。よく見れば素敵に見える。だんだんと二人の距離が近づいたと思えばまた突き放されたり、誤解したりで、兎に角、伝えることが足りない二人にジリジリしました。藤木さんsideもあり、これが無ければさっぱり分からない藤木さんの気持ち。どんな状況でも少しの勇気は必要でしょう！やっとやっと気持ちが通じたと思えば、相変わらず奥手な二人。二人らしいと言えばそうなのですが、もっとイチャイチャラブラブ胸キュンが見たかった私としてはちょっと消化不良でした。
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