このレビューはネタバレを含みます▼
追いかけられる恋愛しかしてこず、相手から束縛や独占欲を感じたら即切り捨ててきたヒーローと、それをそばで見てきた秘書のヒロイン。ヒロインに惹かれ一夜を共にするが、その後何も無かったかのように振る舞うヒロインにヒーローは焦れていきます。
そんなヒロインが自分への恋情を一瞬覗かせるのが、他の女を匂わせた時。子供っぽいやり方だけど、秘書の仮面を崩さないヒロインの気持ちを確かめる唯一の手段と思えば嫌な気はしなかった。藁にもすがる、みたいなヒーローの気持ちが切なかった。でもそれがヒロインを追い詰めるんだけどね。。
物語中盤で両思いになります。後半は切り捨てられる不安からもう一歩踏み出せないヒロインと、自分の過去の女関係を知られてるだけに、信じて踏み出してくれるのを辛抱強く待つヒーロー。あと昔の女絡みの事件が起こります。
登場人物の心の動きと行動に無理を感じず、この作者の他作品も読んでみたくなりました。