彼が眼鏡を外すとき
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彼が眼鏡を外すとき

麻生ミツ晃

表題作(弟編)+スピンオフ(兄編)一途な恋のお話

ネタバレ
2019年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+スピンオフ2作+描き下ろし2作+カバー下収録。表題作は芹沢家次男・賢次と長男・一太の親友・巴編。スピンオフは長男・一太と転校生・土屋編。高校生もの(賢次は中学生、後に高校生)。割引キャンペーン購入。



始まりが表題作のスピンオフ…ということでまずは兄編。面倒見がいい一太とツンな転校生土屋。ツンデレ方言男子が可愛いお話を甘酸っぱい気持ちで読了後、続く表題作・弟編。この作品がすごく良かった!一太×土屋の影で、わからない感情に複雑な思いを抱く一太の親友・巴と、頼れる巴を慕う一太の弟・賢次。二人の気持ちが純粋で切なくて…。ラストになってわかるタイトルの意味に、そして賢次と巴の気持ちに、胸がいっぱいになりました。特に賢次の一途すぎる健気さは、たまらないものがあります。ハピエンなので安心して読める作品です。Hについては本当にチラリ程度。



「ほんとのところ」
5人兄弟の長男・芹沢一太と四国からきた転校生・土屋のお話。修学旅行に行くことになって…。

「ほんとのほんと」
付き合い出した二人だけど…。描写はチラリ程度。

「彼が眼鏡を外すとき」全4話
表題作。一太の親友・巴と、一太の弟・賢次のお話。過去回想でスタートだが、お話は土屋が転校してくる直前から始まる。一太の一番近くにいた巴。土屋が現れてからの一太の変化に戸惑う巴と、真面目で賢く、ひたすら健気な賢次のお話。

「ランドマーク」描き下ろし3ページ
一太×土屋編。「彼が~」最終話のその後。

「年下の男の子」描き下ろし7ページ
賢次×巴編。「彼が~」最終話のその後。

「あとがき・芹沢兄弟の設定」カバー下
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