このレビューはネタバレを含みます▼
綾香が秘書を勤める小野寺商事の社長は、綾香の妹と結婚し、2ヶ月間のハネムーンへ。その間、親会社の藤堂グループから代理社長が来ることになります。そこに現れたのは、二人の結婚式の日に誘われたものの、失恋の苦しみのあまりに綾香が怒らせてしまった男性でした。藤堂グループという大企業の専務で次期社長でもある 司は、綾香が怒らせたことを根に持っているようでいつも不機嫌で意地悪。でも不機嫌な理由も上機嫌な理由も心の内はダダ漏れで胸キュンでした。恋に疎く鈍感な綾香には全く通じていませんが…。司は仕事では当然頭がキレる訳ですが、綾香に対しての感情は知れば知るほど単純で、溺愛で、振り回されていて、それがまたいつも不機嫌で怖いイメージとのギャップがあって良かったです。立場、しがらみ、過去の出来事、司の変化などの事情を知ればますます司の思いがどれ程のものか、気持ちが十分伝わってきて、読み応えありです。
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