はるがきた【電子限定描き下ろし付き】【コミックス版】
もちの米
このレビューはネタバレを含みます▼
受けの子供時代が壮絶です。親からの暴力や大人からの性的暴行などの描写があるので、苦手な方は気を付けた方が良いと思います。
人の数だけ幸せの形も不幸の形も存在している中で、全く違う環境で生きていながら同じように前に進めずにいた受けと攻めが、お互いに出会ったことで、自分自身を受け入れ前を向いて生きていけるようになる、愛と人生のお話でした。
予想を超える、重い雰囲気と内容には驚きましたが、不思議と読後に暗い気持ちになることはありませんでした。攻め自身や受けの周りのキャラクターの描き方、台詞、モノローグの一つ一つ、作者さんがお話を通して伝えたかっただろう事柄の表現などが、私には合っていたのかなと思います。
エロ描写は少なめだと思います。過去の回想で攻め以外との描写があります。修正は白抜きで、画面が暗めなので悪目立っていたのと、少し状況がわかりにくい場面があったのが残念でした。
本編の最後の方にある攻めのモノローグがグッときました。二人が出会えて本当に良かったです。描き下ろしでは、二人が仲良く過ごす様子、そして、二人の幸せそうな笑顔を見られて嬉しかったです。
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