田舎町で出会った宝物





2019年2月14日
あらすじ紹介の「小さな田舎町で出会った宝物」という素敵な一文がぴったりな作品。10年振りに田舎に戻った光臣と、10年前から町に住んでいる大和。同じ町を故郷にしながら10年間の空白がある二人が出会い、互いにかけがえのない宝物のような相手になっていく。周りと衝突してばかりで素直になれなかった光臣と、誰かと縁を結ぶことを身近に感じることができなかった大和。二人が時間を共にするうちに自然と寄り添い合う関係になっていくのがとてもよかった。狭い田舎じゃいろいろあるだろうけど、味方もいるし、ずっとこの町で笑って過ごして欲しいな。素朴で温かくて優しい、とても心に沁みるお話でした。

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