おいたが過ぎるわ子猫ちゃん
」のレビュー

おいたが過ぎるわ子猫ちゃん

緒川千世

冒頭の1ページ

ネタバレ
2019年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の賑やかで可愛らしい落書き風のポップな印象から一転、本編冒頭の1ページ目で描かれた小路の奥の木造家屋の佇まいとモノローグ。あ、これはきっと好きな物語、と感じる描写でした。こんな風に引き込まれると大変心地良いです。高校生の弓太と彼が通い詰める木造家屋の主で親戚でもある書道教室の先生・越郎との関係。自分を庇って怪我をした越郎の世話を焼く弓太の様子が可愛くて可愛くて堪りません!揺れる気持ち、増してゆく恋心、弓太の魅力にどっぷりとハマりました。越郎のいい加減でズルイ大人の部分も悪くないです。オチや笑いも随所に盛り込みながら物語の芯や深みもしっかりと描き切ってあって素晴らしい!この先きっと何度も読み返してしまいそうです。
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