このレビューはネタバレを含みます▼
とある国の第三王子、人と竜から生まれたエクラン×教育係の騎士・テンダー。可愛らしい絵柄のファンタジーですが、意外にも王子にもテンダーにも重い宿命が。設定が面白いしストーリーもよかったです。王子の宿命やテンダー自身も知らない秘密、宝石薬の顛末やその後のことなど、じっくり読めたらもっとよかった。内容はちゃんと伝わるけど、あえてそこを読みたかったです。でもしっかり描こうとするとシリアスになりすぎるからこのくらいがいいのかも。テンダーを一途に愛する王子が、可愛らしい姿から大人の男に成長した姿まで見られて二度おいしい。描き下ろしはほのぼのながら一抹の切なさもあり、でもずっと一緒の二人だから、今までもこれからもたくさんの幸せがあったらいいな。前半、ゆるい王子と塩対応のテンダーのやりとりがおかしくて可愛かったー。
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