王宮の恋人たち Ⅱ 恋のプリンセス
」のレビュー

王宮の恋人たち Ⅱ 恋のプリンセス

森素子/レベッカ・ウインターズ

チグハグな展開にムムム。

2019年2月25日
初恋をこじらせ苦悩するプリンセスレッジーナ。「身分違いでは結ばれないの?」と平民ディゾとの恋バナ成就の話なのだけど、背景を広げすぎていて主軸の話がボヤケてしまっています。ディゾの父グイードの頑なさを説明したかった意図は感じられますが決定打にかけている感は否めません。結婚を決めた時にグイードは言っています。「息子は不幸だった」と、過去形です。これは、ディゾがレッジーナに恋しているが、それを封じ込めるように指導をしてきたことを認め結婚出来て息子は幸せになれるという息子の気持ちを察した発言です。けれど、レッジーナにも当の本人であるところのディゾにも届いていません。グイードの親族との旅行話も取って付けた感じで違和感が残りました。結局は結ばれてハッピーエンドなのですが、ディゾの「愛している」発言が無かったことにされてレッジーナは逃避行、なんで?ディゾがヘリコプターでレッジーナを追いかけるシーンでは、感動するはずのところなのに、読んでいる方が気恥ずかしくて鳥肌立っちゃいました。
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