このレビューはネタバレを含みます▼
約9年続いた連載で、学生の頃はリアルタイムで読んでて、途中で社会人になり噛み締めて読めなくなりました。
改めて今、読み返してみて、やっぱり名作!と思います。通常なら、本編終了後に脇役の番外編をやるところを、先に脇役の友人達の恋愛・成長を描くことで、本編の有馬編が描けたことがわかりました。
『彼氏彼女の事情 キャラクターブック』で作者さんが、「つばさちゃんは祝福されて生まれてきたけど、有馬はそうじゃなかった」のような感じの話をされてて、だから有馬は雪野と結ばれた後も闇を抱えていたのか、と納得しました。
登場人物の誰が欠けても、物語は成立出来なかったと思います。雪野は有馬だけでなく、有馬家全体に光をもたらしたように思います。