絶倫軍人王は王女を過激に溺愛したい
」のレビュー

絶倫軍人王は王女を過激に溺愛したい

仙崎ひとみ/緋月アイナ

男気溢れる国王

ネタバレ
2019年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらもページ数が少な目でしたが、テンポ良く、面白かったです。
父親である国王が亡くなり、正妃 シャリナに冷たくされ、王女でありながら下働きをさせられていたユーフェミナ。それでも使用人達には慕われ、励まされていました。国王の死後、シャリナの独裁政治によりロズベリー国はたちまち衰退していきます。ある日、友好国であったはずのガルムンド国の野獣王と呼ばれるヴィクトル国王がロズベリー国に攻め入り、ユーフェミナ達王族を捕らえます。自治権を返して欲しければヴィクトルを満足させることを要求され、ユーフェミナは訳もわからず、ヴィクトルの相手をさせられます。野獣王と呼ばれるにふさわしい武骨な態度に、どこまでを知っていて、どこまでが計算なのか、腹の探り合いにドキドキでした。状況が分かってくると、悪い人でもなさそうで、この辺りが間延びせず、でも適度に焦れったく良かったです。本当のヴィクトルはワイルドなのはそのままでしたが、甘く優しく、ユーフェミナの返事が聞きたいと可愛らしい一面も持った男性でした。ユーフェミナの父親も、約束を果たしたヴィクトルも男気溢れる人達でカッコ良かったです。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!