このレビューはネタバレを含みます▼
7割くらいまでは頑張って読んだんですが、あとはまともに読むのが厭になって斜め読みで済ませてしまいました。
大雑把に書かれたあらすじみたいな内容です。伏線や引きが弱く、演出もイマイチ。出たとこ勝負みたいな展開ばかりで構成されてるように感じました。
かなりモヤモヤしたので、以下愚痴です。ご注意を。
感情移入できない内に相思相愛になって、「愛してる」を連呼し始めるので、早々に白けてしまいます。
この設定なら、もっとヒーローの葛藤に重点を置き、ヒロインももっと動かして、彼の凝り固まった怨讐という名のでっかい鱗が目からボロッと落ちるような、前半の核となるエピソードが欲しかったです。「似た者同士」「運命の番(つがい)だから」で開眼してイチャイチャしだす電波な主人公達に思い入れろといわれても、正直無理です。
祖国を滅ぼされたヒーローは、泥水をすすり辛酸を嘗めながら生き抜いてきて、その征服者の娘(ヒロイン・非当事者)にまで復讐する為に乗り込んできてるんなら、こんな簡単に惚れてていいのかと。お陰で殺伐とした大層なバックグラウンドが上滑りしてしまっています。作中で葛藤していたような記述が全く無かったとは言いませんが、大した内容ではなく全体を通して見れば一瞬です。
あとから突然出てきた事実で、既に祖国奪還の為に組織立って動いてたみたいですけど、じゃあそっち優先しなさいよと言いたくなります。
他にもツッコミたいところは山程ありました。
あと、ノルマなのかもしれませんが、取り敢えず大量のエロはこの3割くらいで十分です。ストーリーの微妙さも相まって、3回目くらいから食傷感でどうでもよくなりました。