終末のハーレム ファンタジア セミカラー版
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終末のハーレム ファンタジア セミカラー版

LINK/SAVAN

印象に残らない作品

2019年3月8日
終末のハーレムとは別作品で、こちらはファンタジー版ですね。原作者が同じかつエロを主体としたシナリオの共通点がある為、タイトルは統一してるようです。

しかし読んでみて正直、こんなエロで男性は楽しめるのか?と不思議になりました。
エロシーンになるとセミカラーですが、まだ2巻しか出ていないからかエロのページ自体が少ないです。
そもそもセミカラーじゃなくて良いと思います…肌色が目に入って、脱いでんだなって分かりやすくはありますが、表紙のようなクオリティでもなく。
ただ塗っただけ、って感じの塗りなのでむしろモノクロでキレイにトーン貼ってあった方が艶っぽくてドキッとできそうです。

エロが少ない=じゃあシナリオがその分濃いのか?と思いきやそんなこともない。
作者はきっと、エロもファンタジーも楽しめ1粒で2度美味しい、みたいに描いてるつもりだと思いますが、どちらも活かしきれてなくて記憶に残らない物語になってしまっています。
エロがファンタジーの良さを殺してるし、ファンタジーがエロの良さを殺してるしでどうしようもない印象を私は受けました。

そもそもご都合主義すぎるというか、説明不足というか。2巻でいつのまにか主人公がデキる男になっていて、こんな子だったっけ?!と驚いて思わず1巻を読み直してみましたが、そんな描写はどこにもなく。
いきなり主人公が実は凄かったという事実のみを突き付けられた読者は、主人公に対して全く感情移入ができないので置いてきぼり感半端なかったです。

そしてこのシナリオだったら、余計なエロ設定組み込まない方が面白くなったのでは?という元も子も無い感想が生まれました。
元々主人公は周りの女性に好かれる魅力のある男の子だったので、わざわざ自分に欲情させるような能力を身につけなくても、主人公自身の魅力で切り抜けていくっていう王道なストーリーで行った方が絶対面白かったと思います。
この設定を活かす気があるなら、むしろ主人公のこと本気で嫌い!!って女性を能力で懐柔するくらいのキチクさを見せて欲しいです(笑)

今後ストーリーをどういう風に展開させていくのか気になるので続きも読もうと思ってますが、期待はできないかな。
主人公に能力をさずけてくれた怪しい女も、何やねんお前って感じです。
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