不実の男
」のレビュー

不実の男

山田酉子

糸の切れた凧のような人たち

ネタバレ
2019年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 捉えどころのないふわふわ浮いてるようなキャラたちの短編でおます。
本当にね、作者さんの願望なのかなんなのか、全編通してキャラたちに死の匂いがくっついてるんです。生きてんのに生気がない。読んだ後、私たちの手元に何も残らない感じになります。虚しさ。
着地点は弱いがさらっと読めるストーリー運びのうまさは評価できます。
レビューにあたり再読したら巻末の作者の言葉に死にたがりを描きたかったと書いてあってそれでか〜と納得しました。
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