心、とけあうとき
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心、とけあうとき

ダイアナ・パーマー/はとりにな

あれ?設定変わってる…?

ネタバレ
2019年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作のヒロインの親友のセリフから、ヒロインが紛れもない25歳の正看護師だと解るのだが、なぜわざわざ20歳に年齢を下げたのか?
両親が宣教師だから、当然ヒロインも宣教師として生きてきて、厳しく貞淑に育てられたことは想像に難くないが、貞操観念の強さを強調したかったのなら、25歳でバージンのほうが良かったはず。作者の意図が解らず甚だ疑問。
そもそも日本では馴染みのない宣教師というこの職業。ざっくり言えば、キリスト教を異教地に布教する人のことで、日本で有名なのはザビエルやルイス・フロイス。紛争地域に派遣されることも多いので、両親が内乱で亡くなったことは理解できるが、ヒロインが記者に追い回される理由にはならない。
どうせなら、ヒロインの親友がヒーローにヒロインの過去を話した時に、ヒロインが紛争地から奇跡的に助けられたこと、世界がまだ知らない紛争地域の内情をスクープしようと記者に追い回されていることを入れたほうが、読み手を置き去りにしなかったと思う。
ちなみにヒーローの父親の遺言の謎は、原作でも明かされていないため、謎のままだった。
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