憶い出はまわりみち
」のレビュー

憶い出はまわりみち

宇野ユキアキ

まわりみちし過ぎの片想い

ネタバレ
2019年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「初恋のとなり」が好きで、絵も好きなので作者買い。表題作ほか1作収録、表題作は描き下ろしあり。
「憶い出はまわりみち」
前後編+後日談。中学からの親友だった宇佐見×伊勢。大学時に伊勢の彼女を宇佐見が奪って結婚したことで疎遠になって5年後のお話。んんん…??彼女よりも大事な親友だったと気付いたところでそう簡単に元に戻れるもの?裏切ったことは事実なのにな。わだかまりはもうないにしても、5年の空白があるのに告白、和解、同居決定がものの数分レベルで…さすがに早すぎる。テーマ的に本編を前後編でまとめるのは無理がある気が。後日談がこういう方向なら、略奪愛なんてややこしいことはなしにして、単に受けへの恋心から攻めが一方的に疎遠になったとかにした方が自然だったと思います。間に挟まれた女性はあまり印象よくないけど、キャッキャしている二人を見ていると巻き込まれて気の毒…という気持ちになりました。
「夏は待っている」
郵便屋さんの秋彦×花屋の夏緒。笑顔が素敵な二人。夏緒の元カレがやけに悟った風だけど普通に最低な男なのでもう少しスッキリした気持ちになりたかったな。秋彦の、大輪のひまわりのような大らかさがとっても魅力的。
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