ライカン
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ライカン

山本ティナ

貴族の獣人×人間の男娼のドラマチックな恋

ネタバレ
2019年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ライカン(獣人)の統治する国の伯爵・ナヴラス×貧しい集落で昼はお針子、夜は男娼として暮らすソラ。人間嫌いのナヴラスに冷たくあしらわれ、憧れだったライカンと最悪の出会いを果たす。先の見えない辛い境遇でも腐らず真面目に生きているソラがとってもいい子!ナヴラスも悪い人ではなく、不器用な優しさがじんわり。都が華やかで煌びやかで、ソラが憧れの地に来たわくわくを見ている側も味わえます。ソラの世界が明るく豊かになったのはナヴラスのおかげだけど、自分の道を切り拓いたのはソラ自身が生きるために身につけたもので、ソラのこれまでが報われた感じがとてもよかった。無表情なナヴラスがソラへの執着心でペースを乱されたりする姿にニヤニヤ。Hは人型と獣の姿の両方あり。その後の二人が幸せそうでいい読後感でした。
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