色悪作家と校正者の貞節
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色悪作家と校正者の貞節

菅野彰/麻々原絵里依

2作目。お馬鹿な若手作家登場。オマケは弟

2019年3月23日
(小説、1冊読み切りの連作、現在3冊まで発刊)。
後日談〜の弟、ブラコン弟の恋愛失敗の話も収録。

<1不貞→2貞節→3純潔→4多情→?>

前作2人のその後。
相変わらず、小気味良い言葉の掛け合いが楽しい。
まるで上質な漫才でも見ているよう。

今回はちょっと足りない作家が登場。
でも足りない、というのは超絶博識な主人公達の判断であって、単なる今どきの若者作家。
脇役の主人公の常識人同僚が、毎度お鉢を食らいつつも、いい味出してます(笑)。

主人公達2人の嗜好のせいか、いちいち表現が今どき使われることが減った、一昔前の表現。
もぅ読んでるだけで、日本語の勉強になる!

いやもー、ホント楽しい。
BL抜きしても文章がかっこいいです。

万人受けはしないでしょうが、このシリーズ、ずっと続いて欲しい!
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