じーんとした





2019年3月27日
主人公のサクラが性同一性障害のゲイで、普通のゲイの人よりずっと生きづらかっただろうに、ビッチになったり性悪になったりやさぐれたりせず、ピュアでほんわかしたキャラのままでいたのは、本人の資質もあるけど、多分妹の存在が大きいんだろうな。そう思うくらい素敵な妹だった。年下の幼馴染みのユースケは包容力が半端なく、サクラの全てを包み込んだ上で王子様キャラを演じる等、素晴らしいんだけど、サクラを好きになる過程をもっと丁寧に描写して欲しかった。なんか唐突でストーリーを進ませるために取って付けたように感じてしまい、いい作品なのに非常に勿体ない。サクラのヒゲで評価がわかれているけど、これは妹が「自分は間違っていると無理して男らしく振る舞う」と言っていた事に入っているんじゃないかな?と解釈したので気にならなかった。サクラが好きな人も物も全部全部受け入れられない辛さを吐き出した場面では、これまでの苦悩を思い胸が痛くなった。ユースケの支えで早く好きな物を認められて、ヒゲも剃れる日がくればいいな。

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masq さん
(女性/50代) 総レビュー数:4件