傭兵王の不器用な執着 買われた王女は愛を知る
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傭兵王の不器用な執着 買われた王女は愛を知る

日車メレ/炎かりよ

成り上りヒーローと殻がやぶれないヒロイン

ネタバレ
2019年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 唯一の血縁となった叔父家族から疎まれて王女として、「聖女」として閉じ込められながら、それが自分の生きている価値観になってしまっているヒロイン。成り上がることで夢中で生き抜き、大国のトップになった、上から目線切れ者ヒーローから(判りにくいのでヒロインは気付かずに)大切にされ、本当の自分を出せる様になって相愛になる話です。 ヒロインは閉じ込められてた事もあり、世間知らずで真面目な性格なので、ヒーローはヒロインに惹かれても政略結婚枠から出てくれないヒロインにやきもきしてます。
いい感じに自分を出せる様になったと思いきや、また役割の殻を被ってしまうヒロインにヒーローが、ぶちギレるwその後に事件があって最終的にハッピーエンドです。自国では疎まれ続けた中で、最初は国を守るために、人形ではなく聖女としての価値を見せようと努力するうち、自身を認められて幸せを感じながら、国の犠牲になるのは仕方ないと揺れ動くヒロインと、一兵卒からの成り上がりで、ヒロインが捕らわれる価値観が全く理解できないことですれ違いが生じてます。口が悪く素直じゃないヒーローにヒロインが振り回されていると思いきや、「自分(ヒーロー)の事を好きなくせに!外面で生きずに俺を見ろ!」 と、俺様ヒーローの方が振り回されている印象でした。話自体は嫌いじゃなかったです。
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