このレビューはネタバレを含みます▼
新社会人の明時×雑誌のデザイナー・縁人。引っ越し初日に駆け込んできた縁人と親しくなり、好きなことを仕事にして頑張っている縁人を応援したいと思うように。夢を追う姿は、明時には眩しく苦い。二人の距離は縮まっていくけど、未だ飲み込みきれない過去が少しずつ明時の心を陰らせていく。辛い時に言葉の力に救われることってあるなあ…。縁人の大切な思い出と、明時が過去から抜け出して心の枷を取り払うことがストーリーの主軸で、BL的な展開はまさにここから。その先を見たい気もするけど、せっかくそれまでを丁寧に描いているので、急にくっついてしまうよりこれから始まる感じで終わったのが私はかえってよかったです。とはいえほぼくっついたようなものなので、二人のもだもだが可愛くてキュン！しっかり前を向いて自分の道を歩き始めた明時だけど、いつかなにかのきっかけでかつての夢が叶ったら…なんて想像しちゃうなあ。
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