このレビューはネタバレを含みます▼
10人の姉にそれぞれの特技を教え込まれて育ったヘルミーナは、急な仕事で婚約者が来られなくなっても不安に思うことなく堂々と婚約パーティーを一人でこなすほどの悪妻となってしまいました。慎ましく夫を立て、内助の功に徹するのが良妻の御時世。気が強そうな見た目も相まって、しゃきしゃきとやるべきことをこなし、身に余るほどの贅沢には気が引け、人情深くて、さりげない気遣いの出来るヘルミーナはまさに悪妻だったのです。ヘルミーナを妻に迎えたのは数々の女性スキャンダルを持つ尻軽男のエーリヒ。ヘルミーナはそんな人の妻に大人しくなる気はないと、結婚にあたり無理無駄無謀な数々の条件を出しますが、あっさりと承諾されてしまいます。ヘルミーナは女たらしのエーリヒに敵対心を燃やしますが、スキャンダルはただの噂だったことが分かり、ヘルミーナはエーリヒに心を開き始めます。実際のエーリヒは誠実で物腰柔らかく甘い笑顔。ですが実は頭の回転が早く、策略家で腹黒。そんな二人は様々な出来事を乗り越え、二人の距離は縮まっていきます。エーリヒがヘルミーナのどこに惹かれたのかも分かり、胸キュンでした。色々な人の視点で話が進められているのも面白かったです。悪妻と言われても私はこんなヒロイン大好きですけどね～😄 ただ、気持ちが通じた二人の濃厚ラブラブシーンが無いのが残念でした💔 断然エーリヒの方が優勢でしょうね！そんなことを想像するのも楽しかったです。
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