東雲探偵異聞録
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東雲探偵異聞録

たらつみジョン

路地裏の小さな東雲探偵事務所

ネタバレ
2019年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 東雲探偵事務所を舞台にした、切なくほろ苦く優しいお話。元警官の所長、探偵の和貴、バイトの大学生・理科、美しい謎の男・星彦、それぞれの物語。オカルト要素があるので、怖くはないけど苦手な方はご注意を。ゲイで和貴さん大好きな理科目線と、理科がいない時のそれぞれの視点で進み、過去が見え隠れする中、薄暗い雰囲気ままの哀しい出来事が。他の三人と温度差があった理科だけど、いざという時にエネルギーのある人間は強い。理科の強い想いが和貴の重しになって、やっと地に足つけてまっすぐ前を見られそう。これから先の彼らも気になるけど、東雲探偵事務所の日常ももっと見ていたかったなあ。レビューが難しい、ですが私はすごく好きでした。余韻が残る。本編後に前日譚と後日譚あり。前日譚の和貴と星彦の出会いがまた切ない…。後日譚で救われました。BL要素は理科と和貴が担ってますが、まさかの和貴さん受けに漲った…!理科の成長にも期待。やっぱり今後の彼らのお話も読みたいな。
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