このレビューはネタバレを含みます▼
梓は千博と初めて結ばれた日にプロポーズされ、自分の現状を考え、泣く泣く千博の前から姿を消します。それから数年後、梓は祖父母、弟の下で、娘の百花を育てていました。祖父の会社を手伝っていた梓が新規契約のために先方の会社を訪ねると、そこにはCEOになった千博がいました。千博にもう一度やり直したいと迫られた梓は、ハプニングによって百花の存在を知られてしまいます。自分の母にそっくりで自分の子だと確信する千博は、知らずにいたことを悔み、なおさら3人で一緒に過ごせるようになりたいと告げます。自分の子供として認知し、結婚したいと考えていた千博に対し、梓は百花を取り上げられてしまうかもしれないと恐怖を覚えます。千博の誠実な対応に心を許し、更に、梓が好きだから結婚したいと改めて告白され、家庭の事情で別れてしまった頃の恋心が再び甦ってきます。千博がなぜ妻子を放っておく事態になってしまったのか、事実が分かってからの真摯で誠実な対応、ずっと変わらず梓を思っていた気持ちなど、どれを取っても期待通りの王子様対応で、うっとりでした。二人の関係は夢物語のようでしたが、百花の子育てについてはリアルさがあり、家族みんなで育てていたこと、苦労はあるけれど子供がいるから頑張れること、成長の喜びと寂しさなど、よく伝わってきました。母親の子育てと父親の子育ての違いも分かりやすく描かれていて、新たに加わった千博パパも応援したくなりました。トラブルにはハラハラしましたが、それによって家族の絆も深まり、ラブラブ度も上がり、読んで損なしでした😍
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