このレビューはネタバレを含みます▼
なぜ評価低い(現時点3.8)のかなと思ったら、確かにこれは分かりづらいです。
最後の家宅捜査は、どこに入ったのか?
→上の階に越してきたアダルトグッズ扱ってる彼女たちの部屋に対して?
会社辞めたはずの菊池が、辞めた翌日も会社の前にいたのはなぜ?
→未練があったから思わず来ちゃった?
行方不明の兄が、なぜ主人公が担ぎこまれる病院にいたのか?
→医薬品企業のマネロンを暴くために裏舞台に潜ったので、その流れで病院に?
(兄が潜入する先=医薬品企業は、巻末のcase00に描かれている名刺とビルの企業名からしか分からないので、ぼーっと見てると気がつきません。)
あと弟を観察するために付けてる女が、都合よくアダルトグッズ屋の店員として現れたり、病院に看護婦として現れたり、そんなスーパーマンみたいなことが出来るのが、やや唐突にも感じます。
確かに、そういう分かりづらいところも多々ありますが、それでも私はやっぱり好きです。
とにかく他のBLにありがちな女みたいな受け攻めが登場しないのがいい!
恋愛要素だけでなく、他の読ませるストーリーもちゃんと展開されているのと、ノンケなのにじわじわと惚れていってしまう様子が自然に描かれてるのがよいです。
エロは全くありませんが、そもそもノンケの大人が男同士でそんなに簡単にエロまで行く方がおかしいので、むしろ自然でよし。
最初分からなくても後からいろいろ解明されてくタイプの話は好きなので、続編の「眠れない夜どうしてる?」で解明されることを期待。
早く単行本化して欲しいな。
総232ページ。