このレビューはネタバレを含みます▼
よかったです。 最後までしっかり読んでこそ深さがわかるお話、と思いました。 個人的にウルっとしてしまったのが、ヒロインの両親がヒーローと話す場面。 絶対に子どもを育てたことがなければ出ないセリフでしょう。 原作者さんなのか漫画家さんなのかわかりませんが、遊園地の場面と相まって、ヒロインの優しい気持ちにこれから長い時間かけて癒されていくだろうヒーローの姿を想像させられます。 想像というのは、ヒーローがヒロインに今までの自分を省みて謝罪、のようなカットでハッピーエンドになるのではないから。 立ち直る過程が見られないのはもの足りないかといわれたら、あそこまで傲慢な男だからこそ、敢えて最後のワンカットに、大家族の愛情とハッピーエンドへの過程を読者に委ねる描き方が良かったと思った作品でした。