ストーリー造りの鬼才の一人だと思う





2019年5月3日
物凄く変わった話や激しい波乱万丈は無くても、設定に新鮮さはあって、しかも話に纏まりがあり、スリルとサスペンスの味付けで、恋愛も親子愛もある。流石の面白さ。絵柄が今風であるかないかを問う人がいるが、私は時代時代に発表時期があり、多様性を尊重したいので、そこは気にしない人間。同じ様なものばかりでは楽しめないから。
赤石先生の作品では、遠山の金さんの市長版が高い評価を得ていて、私もとても興味を持っているが、基本ラブ要素含むストーリー重視のため、後回しにしてこちらを優先。
ポケベルや、登場する実在芸能人をもじった俳優女優の芸名等に、この作品の舞台がいつなのかがクッキリ。
漫画は、虚構とリアリティーの狭間でこちら読み手をどの辺までドラマの中に連れていってくれるか、千差万別と思う。作家性も、作品毎の自分と距離感が一様でなく、主人公に自分が入り込むもの、ある程度離れギャラリーとして遠巻きに眺めるもの、特定の登場人物に応援気分を強く覚えもの、楽しみ方様々。本作は自分は目撃者だった。
一話か二話完結型で構成されて、ゆっくりヒロインの周囲の人間関係も進行していくパターンの、二層式構造。手際が良くて、適度に人間ドラマをトロッと流し込み、8巻必ずしも一気読みしなくてもいい。肩の凝らない語り口から、キリのいいところで何回か途中停止しても、一気読みでも、どちらの読み方もOK。
サスペンスはなかなか。志緒と十文字花菜との対決描写が省かれたのは、物足りなくもあり、一方で、だからこそ、このストーリーの描写はヒロインの仕事メインだという点からはそれでいいのだ、という気も。
掲載誌の性格から、主人公は高校生としては発展しているタイプだが、結末は爽やか。
これは、恋愛以外をお飾りのように思う読者は結婚式とかも見たいと思うか知れない。私は、元来ハピエンが大好きだが、昨今何でも二人は幸せに暮らしてます描写を付けているのを目にするのを金太郎飴に感じて、間を持たせるための頁数稼ぎ、紙幅の無駄遣いにも感じることがある。いつもそこまで見せて欲しい、とまでは思ってない。
必要以上に無敵の超人に仕立てず、さりとて、その職業を成り立たせる主人公の才能を天才はだしとすることでこの話のP.A.を肯定させて、丁度良かった。
ストーリーの縦串横串の通し方は適度だったが、知臣の使い方は物足りなかった。
追記)特別編で結婚式場面あり
赤石先生の作品では、遠山の金さんの市長版が高い評価を得ていて、私もとても興味を持っているが、基本ラブ要素含むストーリー重視のため、後回しにしてこちらを優先。
ポケベルや、登場する実在芸能人をもじった俳優女優の芸名等に、この作品の舞台がいつなのかがクッキリ。
漫画は、虚構とリアリティーの狭間でこちら読み手をどの辺までドラマの中に連れていってくれるか、千差万別と思う。作家性も、作品毎の自分と距離感が一様でなく、主人公に自分が入り込むもの、ある程度離れギャラリーとして遠巻きに眺めるもの、特定の登場人物に応援気分を強く覚えもの、楽しみ方様々。本作は自分は目撃者だった。
一話か二話完結型で構成されて、ゆっくりヒロインの周囲の人間関係も進行していくパターンの、二層式構造。手際が良くて、適度に人間ドラマをトロッと流し込み、8巻必ずしも一気読みしなくてもいい。肩の凝らない語り口から、キリのいいところで何回か途中停止しても、一気読みでも、どちらの読み方もOK。
サスペンスはなかなか。志緒と十文字花菜との対決描写が省かれたのは、物足りなくもあり、一方で、だからこそ、このストーリーの描写はヒロインの仕事メインだという点からはそれでいいのだ、という気も。
掲載誌の性格から、主人公は高校生としては発展しているタイプだが、結末は爽やか。
これは、恋愛以外をお飾りのように思う読者は結婚式とかも見たいと思うか知れない。私は、元来ハピエンが大好きだが、昨今何でも二人は幸せに暮らしてます描写を付けているのを目にするのを金太郎飴に感じて、間を持たせるための頁数稼ぎ、紙幅の無駄遣いにも感じることがある。いつもそこまで見せて欲しい、とまでは思ってない。
必要以上に無敵の超人に仕立てず、さりとて、その職業を成り立たせる主人公の才能を天才はだしとすることでこの話のP.A.を肯定させて、丁度良かった。
ストーリーの縦串横串の通し方は適度だったが、知臣の使い方は物足りなかった。
追記)特別編で結婚式場面あり

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romance2 さん
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