狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~
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狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~

早乙女もこ乃

タイトルの意味

ネタバレ
2019年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 古き良き少女漫画世代なので、TLというジャンルが正直怖くて、(これは犯罪じゃないのか、としか思えない)しかも女体化って…普段なら絶対読まない作品なのですが、余りに絵が綺麗で、レビューも良かったので、期限の迫ったポイント消化程度の気持ちで購入したら、見事にハマりました。
絵は本当に綺麗で、とくに表情が豊か。でもそれ以上に内容が濃くてびっくりしました。エロにページが割かれているにもかかわらず、充実のストーリー。キャラもみんな(王子達の母親達に至るまで)背景もしっかりしていて、無駄がなく、読み応えがありました。初めから表紙にタイトルの本当の意味が描かれていたのかーって、最後の最後まで作りこまれていました。
エルセイドに選択を迫る時のサイネルの目が厳しさを通り越して、冷たく見えたのはやっぱりそういう事だったのか、とか、エルのあのセリフもそれかーとか、あの行動の真意はそこか、など、他の方のレビューにもあったけど、伏線回収がしっかりしているので、最後まで読んでまた読み直す楽しみが。
ただ、やっぱりエロでページが消費される分、早足で話が進んでしまい、残念なところも。
エルセイド、どんな状況でも立派で男前な人だったけど、結局、一番曲者だったかな。みんな彼(彼女?)に当てられた感じ。特にサイネル、試金石にされていたんだね、知らない間に。絶対の正義は傲慢ですね。
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