あおに鳴く
」のレビュー

あおに鳴く

何度読んでも泣けます

ネタバレ
2019年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵もストーリーも素晴らしかったです。ラストの展開に賛否両論あるようですが、私は好きです。
たしかに私も始めて読んだときは、なんでこのセリフ言ったのに このラストなの…???とちょっと切れかけました。が、読み返してみるとお菊さんの苦渋の決断と、ラストの台詞へ至るまでの想いが様々なシーンに散りばめられていました。すごく緻密なストーリーを考えられる作家さんなんですね😩

以下、ラストのネタバレ考察します。
鴻さんが「心中するなら俺と生きてくれ」と言ったのは
憶測ですが、「自分は死にに行かないし、むしろお前の為に生きるからお前も死ぬな。」という想いが籠っているように感じます。最初読んだときは意味不明でこれ言ったのに帰っちゃうのかって泣けましたが、すごく格好いい台詞ですよね。
なので、鴻さんが消えたのに主人公の表情が晴れやかだったのは、消えた直後に両親との過去の記憶が変わって、鴻さんの存在を自分の中に感じたからではないのでしょうか。両親から愛された記憶の中から、鴻さんの愛を感じる、みたいな。切ないですがタイムスリップものだからこその愛し方ですね😩

それでも、司朗は鴻さんに会いたくて飛行機を飛ばし続けるのかな?😩 ラストのコマで飛ばしてたけど、水面に着く前に終わったからもしかしてって思っちゃいますよね。希望がある終わり方で好きです。
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