青の蕾
」のレビュー

青の蕾

ツノナツメ

表題作のみ。危うい均衡を保っていたルームシェア

2019年6月2日
表題作+描き下ろし収録。高校時代の同級生同士、ルームシェア。

「青の蕾」全5話
理恩と昌己は高校時代からの同級生で、社会人になった今もルームシェアしている友人同士。二人の視点で語られる現在と過去が効果的に描かれています。固い蕾のまま、花開くこともない想いを抱えてきた昌己と、気付いてしまったゆえに、芽生えた感情を抱えてきた理恩。作中の昌己の台詞とモノローグが切なくて、かなり響きました。全体的に静かでストーリー的には温度が低く、読後感はさらりとした印象。描写はトーンですが無修正かと。エロい雰囲気も素敵な作品です。

「One year later」描き下ろし13ページ
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