大満足な作品。





2019年6月6日
15巻の中に 壮大なドラマがあります。実は 一気読みました。息をつくのを忘れて読みました。心を鷲掴みにされて、時には ヒリヒリと痛み、いや、いろんな痛みを あちらこちらで感じて、しんどくなったけれど、読まずにはいられませんでした。辛くて、寂しくて、悲しくて、どうしようない怒りや喪失感を持って生きていた二人が出会いって、愛し合って、理解しあって、一緒に泣いて、笑って、傷ついて、悲しくなってを繰り返しながら、少しずつではありますが、一つ一つのしがらみを解いていきます。ヒロインのキラが ほんとに 健気で、良い子。零を愛することで、強くなって、それは、零もそうなんだけれど、荒れ狂った嵐のような零を鎮めて、彼を一人前の男となる成長を助けるのです。私の大好きなところは 18になって、結婚しちゃうところですね。市役所までのジャンプ、最高でした。人間の心の奥に沈んだ暗鬼のような部分を持て余してどうしようもなかった聖と牧夫が不甲斐なかったです。とにかく、ほんと、凄いですよね、惣領先生。きっと お描きになりながら、神経をすり減らされたんじゃないかな、と思ってしまいました。多くの人に読んで欲しい作品です。友情も恋愛も家族愛も全て描かれています。

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