うそつきあくま
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うそつきあくま

雁須磨子

上下巻読了!漫画家どうしの恋愛愛憎

ネタバレ
2019年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「上」1~7話、「下」8~13話+描き下ろし収録。嫉妬深い毒舌の先輩作家×健気な元アシの売れっ子作家、漫画家同士の恋。



ファンで関係を持つ先輩作家・宇郷と元アシで今や人気作家・余利のお話。素直になれず複雑な心が揺れ動く二人。誰もが持つであろう焦燥感、劣等感、嫉妬心がヒリヒリと描かれ、何とも言えない痛みを感じてしまう。ぐるぐると心の奥底で蠢く感情に飲み込まれそうになりながらも、想いは消せない…。本編紹介にある通り、「ラスト40ページ、ただただ祈るように」最後まで見守りました。二人の愛と卑屈のシーソーゲーム、じんわり沁みます。独特の絵柄とテンポで展開される雁須磨子先生作品、二人が愛しくてたまらなくなりました。描写は見えない感じであっさり少なめ。



「うそつきあくま 上」1~7話
先輩作家・宇郷に振り回されまくりの元アシ作家・余利は、この関係にずっと悩んでいて…。



「うそつきあくま 下」8~13話
二人の関係はどんどん思ってもみない方向へ進み始めて…。
「Bonus Track」描き下ろし11ページ
後日談
「あとがき」1ページ
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