愛しのいばら姫
」のレビュー

愛しのいばら姫

凪良ゆう/湖水きよ

靫彦の健気さに涙!

ネタバレ
2019年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 365+1のスピンオフで、靫彦(美山)と久保田のお話。前作未読でも大丈夫です。
凪良先生作品の中で一番好きな話です!

紺、綾野CPの家で飲んだりしていくうちに、段々と久保田とも仲良くなっていく靫彦。久保田はなんだかんだと靫彦の世話をやいてくれます。久保田は天然人垂らしです。深い意味はなくとも、自然な気遣いや、かける優しい言葉にドキっとさせられます。元々ノンケの久保田ですから、最初はモデルとしての靫彦に惹かれています。靫彦は、久保田の(元?)思い人の存在を知った時に恋心を自覚します。ハッキリとは伝えないものの、お互いに少し甘い雰囲気になってきたところに、靫彦の元パトロン(灰原)から取引を持ちかけられます。この時の靫彦の選択に泣けます。自分はどうなってもいいから、好きな相手の成功のための選択をします。本当に健気です。
久保田も、元々ノンケですから靫彦への思いに悩みます。靫彦が日本を離れる前に、自分の気持ちをハッキリと決めます。その後はハピエンですが、この久保田の包容力とスパダリ感、靫彦の健気さは是非読んでもらいたいです。
前作では、かなり捻くれた嫌なヤツだった靫彦が本当は心に傷をもつ、健気で真っ直ぐな子だと分かります。
できれば、この二人のラブラブ同棲生活や、紺、綾野CPとの4人のわちゃわちゃが読みたい!!続編若しくは、ショートストーリー書いて下さらないかな~。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!