このレビューはネタバレを含みます▼
ディスレクシアという障害をこの作品で初めて知った。
作者もあとがきに書いてあったけど、障害があるから障害を知る…のではなく、その人を知る必要があるという考えになるほどなぁと思った。
忍や遥を見てると尚更。
忍や遥が障害を知り、でも障害を受け入れながら前に進んでいく姿はすごいなって思う。
そして出会いの大切さも痛感する。
胸もいたくなるけど、今まで知らなかったことを知れて、感動した。
特に忍は、ディスレクシアとわかる前も、諦めずにひたむきに自分なりの処世術を見つけて生きていたけど、ディスレクシアと知った後の成長がさらに目覚ましく、読んでいて気分爽快!
忍は辛い思いもしたけど、おばあちゃんや千鶴、遥…と出会いに恵まれてた方なのかなって思った。
忍の柔軟な対処の仕方とか発想は障害に苦しんだゆえに生まれてきたかもしれないけど、それが確実に強みなってるんじゃないかなと思うと、無駄なことはないなとも思った。
そして、もしかしたら私の周りにも実はこういう人たちがいたのかも、いるのかもと考えさせられる部分もあった。
読んでよかった!!