このレビューはネタバレを含みます▼
「魔女の気まぐれ」で本心しか話すことが出来なくなってしまった夫のジェイク。これまで自分と愛のない結婚をしたのだと思っていた妻のエレノアはジェイクの口から零れ落ちる愛の言葉の数々に信じられない思いでいました。元々女の子達とのお茶会やおしゃべりよりも、難しい計算を解くのが好きで、恋愛やお洒落にも興味がなく、兄の友人で寡黙で真面目な堅物ジェイクとの結婚も、ジェイクが仕方なく引き受けてくれたのだとばかり思っていました。小さい頃から特段褒められるような容姿ではないと思っていたのに、ジェイクからの愛の言葉と甘い態度に、嬉しいと感じるエノレア。自分自身の変化にも驚きを隠せません。エノレアの自己評価が低すぎて疲れますが、ジェイクの容赦ない褒め言葉のシャワーを浴び、不毛で不要だと思っていた言葉によって、エノレアは新しい世界の扉を開きます。ここまで褒められると正直引きますが、それでもやっぱり羨ましい！愛する人から与えられた甘い言葉によって自信が付き、輝くことが出来ると言う、まさにその通りの展開で、ページ数は少なめでしたが充実した内容でした。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG