恋台風が全部悪い
」のレビュー

恋台風が全部悪い

刹那魁

体から始まって純愛の、年下攻めカップル

2019年6月21日
ノンケ高校生の出雲君×カフェ店員のハーフ男子、時雨君のお話。
2人共ノンケなんですが、台風の日に同じ電車の車両で2人きりになり、時雨君のぞんざいな態度で最初は険悪なムードだったのに、だんだんと素を見せてくる時雨君に一発で惹かれてしまった出雲君、その場で強引にヤってしまいます。
その後、運命的に再会を果たした2人は…というお話。
この先生特有の持ち味といいますか、
「好きになるまでは運命的に早い、体の関係持つのも早い、そこから、徐々に本気になっていく過程や、お互いすれ違ってヤキモキしたりする過程をしっかり描く」という作風がガッツリ発揮されてます。
「好きになってエッチまでの過程を楽しむ」ものではなく、「エッチは早いが、そこからの、本当の心の繋がりが出来るまでを描く」のが本題。
だから、好きになる過程に感情移入しやすい作品しか受け付けない人には向かないかもしれないけど、
この先生の、体の関係から始まって、追われていた側が追う側になっていく切なさ、キュンキュン加減はすっごく萌えます。
最初は出雲君に強引に迫られていた時雨さんが、
出雲君に会いたくて泣くシーンのキュン加減は凄い。
私はこの、追われていた側が追いかける展開がド性癖で、何回も読み返しては悶えてます。
エロ描写も頻繁に入ります。

表題作以外にも読み切りが一本ありますが、
そちらは、普通に2人で過ごしていたら、2人の体が重なって偶然エロい態勢になってしまい、2人して悪ふざけしていたら不覚にも…というお話。
後ろ1つ結びの長髪攻め×明るい髪色の眼鏡男子受け。
こちらの2人も可愛いくて、特に受けの子のビジュアルがメチャクチャ好みでドキドキしました。
続きが欲しいです!
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