このレビューはネタバレを含みます▼
既刊「かげふみの恋」収録「僕たちはまるで誘蛾灯のように」「籠の中」のスピンオフ作品。前作メイン・森岡の友人・宮田一のお話。今作にも森岡×砂子は登場。(前作「籠の中」に森岡×ノアはチラリと登場。)スピン元未読でも大丈夫かと思われますが、読了後だと作品に入りやすいかも。
表題作+短編+描き下ろし+特典ペーパー収録。家柄良しの大学生α×外国人α。オメガバースもの。
「しあわせに満ちた夜の庭」全6話
一瞬の出会いに運命を感じ、衝動にかられ惹かれ合ったα・ノアとα・宮田一のお話。ロッキー先生の繊細な絵柄が美しく、静寂の中しっとりとした作風が魅力的な作品です。運命の番と呼ばれるαとΩの関係ではなく、自分自身が惹かれる運命の出会いに身を任せたいと願う二人は…。全体的に儚げな雰囲気ですが、互いを手に入れたい想いは強くαの本能は動く…。前作メイン二人と共に、それぞれの「運命」の形が描かれています。描写は白抜きにて。幕間に入るイラストも優しくて素敵。個人的に見たかったシーンが事後になっていたのがちょびっと残念かな。
「ニコラス」
教師・レイモンドと転校生・ニコラスのお話。オメガバース・ファンタジーものの短編です。
「ノアの実家にて―彼らの箱庭―」描き下ろし7ページ
表題作と短編が繋がる描き下ろし。…そうだったのかー!と不思議な気分。
「お兄ちゃんっ子」特典ペーパー1ページ