群青リフレクション
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群青リフレクション

酒井まゆ

こんな芸能活動&恋したい!が詰まってます

2019年6月27日
酒井まゆ作品を久々に読みましたが、やはりりぼんは良いな〜とか、酒井まゆさんだからこそのキラキラやキュンキュンを届けてくれている!って気持ちにさせてくれてすごく良かったです。
酒井まゆさんは、結構ファンタジー描いたり、かなりベタな学園モノを描いたりと振れ幅の大きい作家さんって印象が強くて、作品によっては好き嫌いが分かれることもあるのですが、この作品にいたっては酒井まゆさんの持ち味が良い意味で活かされている、良いものがぎゅぎゅっと詰まってるな〜ととても楽しく読めました。

続きが気になって4巻までサクサク読んでしまったのですが、次回5巻で完結らしいのは意外で寂しいですね。完結に近づいてる感はしていなかったので、もっと続いていくかと予想していました。

今作は芸能高校が舞台で、学園モノでありつつ主人公の女優業がメインなストーリーでした。
無名女優だった主人公の心晴が、漣くんとの出会いで今となってはトントン拍子で人気女優になっている印象ですね。
有名監督ともお友達みたいな流れでよく接触していますし、演技が気に入られているのは分かるのですが毎回起用してもらえるという好待遇に対しては、人生上手くいきすぎだろ!さすがりぼん!!だなんて少し皮肉っぽいこと思っちゃいましたが(笑)
小中高生向けに夢いっぱいなとこも含めて、好きだな〜と思わされましたね。
芸能界ってドロドロしてそうですが、心晴ちゃんみたいな子がいたら素敵だなって思えますし。

漣くんの事情も3巻辺りで明かされるので、なるほどなってなります。それで最初マスクしてたんだなーとか。そのわりにキメ顔見せてくれる時はマスク取ってましたけどね(笑)
そして、心晴がずっと会いたかった子役の子=漣くんって、誰が見ても気付くレベルに面影残ってたんだな〜と思うと、心晴こそが即気付けよ!とかツッコんでしまいましたが(笑)

心晴と漣くんの恋も、もっと波乱がある(好きなのに振るとか)と予想してましたが、意外と順調にくっついたなぁっていう印象でした。くっつく回は印象的なシーンが多くて良かったです。

5巻ラストなら景ちゃんの巻き返しも無いだろうし、とことん可哀想なポジションですね。
ただ、優しいだけの影の薄い男では終わらない、って感じがドキッとさせてくれるので良かったです。
景ちゃんのキャラもちゃんと舞台に上がらせて盛り上げてくれるのは流石酒井さんです。
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