このレビューはネタバレを含みます▼
吉尾先生の作品は綺麗なイラストとシリアスストーリーが噛み合うとき、抉ってくるほどの設定があると心して読まなければ…と思う作家様です。綺麗すぎるイラストなだけに、重めで暗いお話しに迫力が付いてきます。胸が痛くなり、一人で読んでいるのに変な声が出ました。(最近、他会社で連載中の作品を読んでも声がでました)幼少期に親に言われる言葉が、心に刺さるようなものの場合ちょっとやそっとの言葉では救われることはありません。受けちゃんの一条くんのお顔も目も澱んでいます。攻め様のまさむね君に現状を話せたときに、一瞬だけですが目に光が射して吉尾先生のイラストの特徴である綺麗な目になりました。自宅にまさむね君に貰ったお手紙を置いて出ていくときのお顔が…もうー!!私が幸せにしたい!でも、まさむね君がいるから任せる!と、謎の感情に至りました。巻末の書き下ろしでは、言葉と行動が伴ったまさむね君にだけ心を許せてうたた寝なんていう奇跡が起きたんですよね?先生!?寝不足なだけではなく、監視&盗聴&行動制限がかかった毎日に自宅で地獄接待があれば常に緊張を強いられ寝られなかったはずです。2巻では子供の頃のような自然な笑顔が見たいです。どうかこれ以上心が凍るようなことが起こらないように願って、8月発売のGUSHを楽しみに待ちます。