このレビューはネタバレを含みます▼
確かにあの出来事は大きくてきっかけになるのは分かるのだが、エピソードがそれくらいしか出てこなかったのが残念。きっとその後密かに先生への想いを育てていたからこそ後先考えない極端な言動になったと思うので。それが描かれていないので学校とか場所を選ばず迫ったり、高校生で夜遅くにも関わらずゲイバーに乗り込んできたりと結構ヤバい奴の印象の方がインパクトがデカくて、いくらピュアな反応が見えても拭えず、そっちの方が大きく残ってしまった。したたかさがあってもピュアだからこそだと思うし、ヤバいけど主人公の気持ちを動かすための重要な出来事だとは分かるけど、バランスの問題。もうちょっと告白前のピュアエピソードを入れた方が好感が持てたし後味も良かったと思う。作家さんも榎本を可愛いだけではないけど可愛い奴に描きたかったと思うのだが…。何か本当に少しのさじ加減だと思うのですごく惜しい感じがする。
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