一華後宮料理帖
」のレビュー

一華後宮料理帖

三川みり/凪かすみ

人間模様が丁寧に描かれている作品

ネタバレ
2019年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 出ているところ(9巻)まで読みました。いよいよ大詰めのようです。あと2巻くらいかな?
今までで一番読めない三角関係です。
最初は、朱西のほうが優しくて穏やかで良かったので、理美が祥飛に皇后になってくれと望まれ、葛藤しながらもそれを受け入れると決めた時は何で!?嫌だ〜と思ったのですが、巻を重ねていくうちに祥飛も成長していき、これはこれでいいのかもと(笑)
登場人物それぞれに葛藤があり、それが丁寧に描かれているので読み応えがあり、面白いです。悪人らしい悪人がいないというか、悪人だと思ってた人も、その人の抱えていたものを知ると、あぁ、そうなのね。って納得してしまいます。
恋愛以外の政治のほうの話でも、どうなるの!?というところで終わっているので、早く続きが読みたいです。
追記です。
完結しましたね。最終巻まで読みました。せつないです。最終巻は読みながら何度も涙を拭いました。もしこれが、朱西が自身の思惑を皇帝側に話していた上での策略だったのなら、敵をやっつけてめでたしめでたし、で終わったでしょう。もしそうだったなら、割とよくある話として、面白かった〜だけで終わったと思います。でも、このお話はそうじゃないので、最後までハラハラするし、せつない。本当に深く、丁寧に書かれた良い作品だと思いました。
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