王朝春宵ロマンセ
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王朝春宵ロマンセ

秋月こお/唯月一

貴族と稚児の平安ロマンス

ネタバレ
2019年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同名小説のコミカライズ版、全3巻。生真面目で実直な貴族・諸兄×賢く美しい稚児・千寿丸のロマンスと、千寿を巡る秘密と陰謀の物語。生臭坊主達の魔の手を逃れつつ慈円阿闍梨様の稚児として過ごしていた千寿丸。千寿を狙う悪徳坊主・拓尊から逃げたところを諸兄に助けられ、諸兄の家人に。真面目で堅物、色恋には疎い諸兄が千寿にはメロメロで、初々しい二人のやりとりがもうたまらなくキュン!不器用で時に無粋だけど気持ちがまっすぐな諸兄が、千寿のことになるとなりふり構わない様子がまたいい!なにかと二人に手を貸してくれる諸兄の友人・業平が常にファインプレー状態。最後はやや駆け足でしたが、3巻で綺麗にまとまっていて面白かったです。業平の秘めた想いが切ないなあ。真面目で不慣れな二人なので、まだるっこしいほど丁寧な触れ合いがかえってエロかった。でも千寿がまだ子供なのでショタがダメな方には向きません。シビアな展開もありますが、二人の関係は甘くてドラマチックですごく好きでした。慈円様との関係もいいな。原作では外伝も出てるようでそちらも気になります。
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