情熱のとき
」のレビュー

情熱のとき

ヘレン・ビアンチン/真原ゆう

いきなりどうした?!!!

ネタバレ
2019年7月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語も終盤、ステファノからカーリーに「(前略)、君は力強く情熱的に羽ばたく白鳥だったと」のセリフは全くこの物語の中で浮いている。どこからその発想になったのかかなり疑問だ。情熱的に羽ばたくのなら、愛する人の下でその下支えをし、家庭を構築することを喜びとできるはず、言うなれば、向き不向きはあれど、能力のある人はどこででもその能力は発揮できる、それが出来ないのは、未熟であるか、する気が無いからだ。この物語の中でなら「未熟」。なのに白鳥だったとは何なのか。彼女を理解していないどころかステファノ自身見る目が養われていないことに匹敵する。単なる誤植にしてはコマの大きさからいってあり得ない。この場面によってチョットイイかなぁは、ナンダソレに変わった。この場合、”君の成長を僕が見守り教えてさえやれば良かっただけだった、君の不安を理解してやれば良かったのだ”という方が適切ではないのか?そもそも、タイトルの情熱のときってどこ?二人は離婚していたの?結婚したまま?カーリーのキャリアはどんなもの?ステファノと別れて羽ばたく白鳥になったのだから、小さな会計事務所の共同経営者くらいなの?その会計事務所にクライアントとして乗り込んできたのは偶然?意図的?残念だ。
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