鳩の栖
」のレビュー

鳩の栖

長野まゆみ

初めて買った作品だった、

2019年8月9日
何度読み返したかわからない。
学生の頃、図書館で出会って、初めて、自分で買い直した作品だった。この作品の全てが美しく思えるのは、一重に長野女史の文体と自身の幼稚さが抜けきらぬ頃に手に取った一冊、の為せる業なのだろう。いー年した大人になった自分が未だに手放すことの出来ない作品のひとつです。水琴窟の音に寂寥を感じてしまうのは、間違いなく、この作品の所為だ、なんて笑ってしまうから、誰にも言ったことはないけれどいつか等しい誰かと語らってみたい。
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